ただいま長崎(実家編)
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4月の末に息子と2人、4泊5日で長崎へ里帰りしてきました。
帰郷自体がすでに5年ぶり、さらに子を産んではじめての里帰りとあって、行くのを決めてからずっと楽しみにしてた旅。これがまたあまりに楽しくて、自分でもびっくりしてしまった。

これが世に言う里帰りというものか。なんて楽しいんだ…と、今だからこんな風に感動できるものの、子を産んですぐはマクロビや自然育児の世界にどっぷり…というか頭でっかちに浸かってたので、実家の母の育児観がどうしても受入れられず、電話でつい口論ぽくなることもちょくちょくでした。こりゃー里帰りしたらぜったいケンカになるぞ、と、実家が遠いのを好都合に思ってたほどです。

でもね、その後いろんなことがあったから。今となっては母の言葉のひとつひとつが心にしみて、ずいぶん素直に話が出来るようになった。だから、楽しかった。いろんな理由で里帰り、ずーっと後回しになってたけど、今じゃむしろそれでよかったんだなと思う。

なんてしんみりしちゃったけど、そろそろぶち壊します。
さて実家。
昔、のだめカンタービレのドラマで「のだめの実家」を見たとき、一瞬うちの実家かと思って驚いたものです。そんな実家。家中モノだらけで、もてなし好きで、酒好きシャレ好きな両親。父はせっかち、母は遅刻魔。そんな2人が今回は予定の1時間も前から、空港バスが到着する長崎駅前で待機してたことを知り、嬉しいを通り越して恐縮してしまいました(じつは単に、時間を間違えてたらしい)。

そしてついに長崎で孫ミーツ祖父母!

子もわずかな照れモードを経てすぐに打ち解け、実家で延々おじーちゃんとミニカー遊びに没頭。ここがリビング唯一の広いスペース。

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今回4泊のうち初日は航空パック指定のホテル泊。2泊目は家族で島原へ宿泊。3・4泊目は実家泊。という旅でした。

私の旅のパートナー「デジカメくん」を、実家へ置いたままホテルへ泊まったことでオロオロした以外は、近年まれに見る穏やかな心持で5日間を過ごしました。初の子連れ里帰りなので、今回は祖父母となる両親とゆっくり過ごしたり、親戚と会うのでいっぱいいっぱいとなるため、友人には連絡せずの帰郷となったけど、それでも5日間はあっという間。

てなわけで2日目AMはケータイ写真ばっかりにもかかわらず、すばらしい青空で明るい写真がたくさん撮れた。うれしい。チェックアウト後は、路面電車に乗って、港に出て散歩して、長崎県美術館の山下清展を観に行った。

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子は、普段めったに見ない港・船に加え、初の路面電車に大コーフン。さらに初の美術館も抱っこしろとせがんで作品の近くに寄って観たがり、ひとつずつ「これは?これは?」と聞いてくる。山下清は気に入ったようで「このおじちゃんすき」とのこと。

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シスターも楽しそうにやってきた。長崎ぽい。山下清も、とてもよかった。

「電車乗る!電車!」を連呼する子のために、普段なら徒歩で移動するような実家までの道のりを、路面電車で移動するという、めいいっぱいのゼイタクをしてみた。ここはうちの最寄の電停。

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電車がいつの間にか120円になってて驚いた。「どこまで乗っても100円」神話が過去のものとなったのは残念だったけど、それでも安いよね。どこまで乗っても120円。

ICカード対応にするために値上げせざるを得なかったらしい、と父から聞いた。その後、読み取り機にバスカードを一生懸命通そうとしてるお年寄りに、運ちゃんが現金で払うよう説得したものの一向に通じない現場に遭遇。ついに乗客皆の暗黙の期待に応えるべく、運ちゃんが言い放った。

「あーも、よかです!120円は今度でよかですけん!」

運賃120円になって、母はやたら財布に10円玉がたまるようになったと言ってた。おつりで100円が崩れまくるらしい。そういうささやかなエピソードがいちいち私をコチョコチョくすぐる。

4日目、親戚の中でもハイカラでおきゃんで御意見番なM子おばちゃんとおじちゃんへ子を紹介。電話のたび「早よう会わせんね~!」とリクエストされてたのでやっと果たせた感に浸りつつ、ホテルバイキングというめったにないシチュエーションで2歳半男児に重たいフォークをぶっ飛ばされないようそわそわしながらランチを終え皆でお墓参りへ。お墓参りはうちではけっこう楽しいイベントかもしれない。

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お墓は寺の中にある路地の奥。写真の金文字のお墓の、下のとこ。お墓が塀に囲まれて個室状になってるのは、長崎の特徴らしいです。

着いたらまず、何だかんだおしゃべりしながら草むしりやら落ち葉の掃き掃除をするのだけど、いつ来ても雑草たちがすくすくと健やかに育ってて、掃除ひとつでけっこういい運動になる。というかこれが墓参りのメインイベント、という感もある。そして竹線香を袋から出し、袋をねじって火をつける。この瞬間が昔から好きだった。

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この竹線香をお墓へあげるのは、長崎独自の文化らしいというのは、長崎を出てはじめて知った。けどこの日はさらに、中心市街地限定だということを知って驚いた。線香を買った仏具屋さんによると「ちょーど、くんちの踊り町ぐらいの範囲」でしか見られんですよ、とのこと。そうだったのか。

古いお墓なので、昔からあちこち老朽化はしてたけど、今回はついに塀にヒビが入って、なんだかすごいことになってた。写真撮ったら崩れそうで撮らなかった。「宝くじの一千万当たれば墓ば直すとばってんが」M子おばちゃんがしみじみとつぶやいた後、訂正した。「いや、宝くじの当たればさ、あんたたちとか、あんたのきょうだいとか、皆に小遣いもやりたかろ。でもまず墓も直さんばやろ。そしたらやっぱい五千万は当たらんばねぇ。当たらんやろか。」

五千万…
いったいいくらお小遣いもらえるんだろうか。
私のお小遣いの概念を超越したおばちゃんの無邪気な気前に、いつか神様がごほうびくれますように。

前後したけど、お墓に向かう途中、港で豪華客船に遭遇。よく停泊してるらしいけど、これだけデカイのは私もめったに見たことなく、コーフンしてしまった。何これ?ビル?マンション??
でけえ!!

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気づいたらいっぱい撮ってた。今回なんかこういう写真が多くて。ブログの画像キャパが無制限ならうっかり延々撮った写真を載せてたかもしれない。写真といえば、デジカメくんのレンズがおかしく、最近やたら野外の写真がソフトフォーカス気味で、幻っぽく撮れます。そんなわけで最近のブログ写真も、ファ〜っとしたのが多いです。なので最後に現実的な1枚を。

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吉宗の茶碗蒸し定食。長崎最後の夜に吉宗(よっそう、と読みます)で夕食を取りました。昔から、この3色ご飯と茶碗蒸しのビジュアルに、一瞬で「あ、長崎!」と胸が高鳴ってしまう。そんなお店です。吉宗で食べるという特別なシチュエーションと、そのあまりに懐かしい味は、明日で東京へ帰ってしまう現実をやんわりと覚悟させる力がありました。

実家編、としながら、気づいたら実家の写真あんまり載せてなかった…本能的に避けたか、私…。長崎ばなし、もうすこし続きます。両親についてはこの後「島原編」できっと炸裂するかと思います。次回は「街」についてです。お楽しみに!













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by yumiq11 | 2010-05-08 08:01 | 日々のいろいろ
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訪ねてくれてありがとうございます。現在は別館ブログで主に書いてます。
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